憲法や法律 - diary.jgs.me
例のナチ発言に際して、自分でできる範囲で現憲法の成立過程や、自民党が掲げる改憲案の問題点などについて調べてみた。第一報を想田さんのツイートで見かけて、最初は「想田さんってそっち系の人なのかな…」っておもったし、記事の書き方もなんだか歯切れが悪くてこれはメディアによる揚げ足とりなのかなあとも感じたりした。発言のあれやこれやは結局よくわからず仕舞いだけれど、話がだんだんと誇張されて海外にも伝播しているような気がする。ともかくも、今後の動向を注視したい。 それにしても、自民党の改憲案を叩いているひとが1文字も自分はどういう風にした方がいいのかということを書いてなくていつも辟易する。じゃあお前はなんて書いてあったらいいんだよ、建設的なことを書いてくれ。僕は前の学校でかなり偏向的な法学憲法学(ちなみに、それはそれで楽しかった)を学んで今の学校でまた法学を学んでいる程度なので、全然わからない。 古代ローマ帝国の礎を築いたのは帝国中に張り巡らされたメンテナブルなローマ式街道であったし、民主主義の親玉であるところのアメリカ合衆国憲法も修正項が27(実際有効なのは26)も取り入れられているし、最も最近のもので92年に条項の追加及び批准つまりメンテナンスが行われている。物事を継続させていくのはメンテナブルで、尚且つきちんとメンテナンスが行われているかどうかが大事なのだ。 プログラマの手前味噌な話題で申し訳ないが、オープンソースのプロジェクトに関わるかどうかはきちんとメンテナンスされているかどうかが結構ポイントになる。これは、憲法や諸法律にも当てはまるのではないだろうか。変更部分をコミットできて、その差分が見やすく見れて、コミットをレビューできて、それについて議論ができるプラットフォームがあればよいのだ。ようするに、Githubのテキスト版があればいいんじゃないだろうか。 だいたい、自らの代議士を選出してそいつらが議論を行うとか古代かよ。考えがピッタリ同じひとなんていないし、大して知らないひとに対して委任をするという選挙の制度には違和感を感じる。それは、そのあたりが大きいとおもう。インターネットが発達して、これだけ気軽にどこにいても発信も議論もできるんだからわざわざ代議士を選出する必要なんかないんじゃないの。憲法改正するんだったら憲法リポジトリにプルリクエスト送ればいいし、それを国民で議論して取り入れるかどうか投票すればいいじゃん。 若者が政治に興味がないなどと言われるのは、政治へのコミットの仕方がわからないから、政治にコミットしても自分なんてどうせ微力だし、まず政治へのコミット方法として押しつけられているのが欺瞞だらけの違憲状態の選挙だから、というところがあるんじゃないだろうか。そのあたりも「自分がちゃんとコミットできるんだ」という意識をもつだけでも変わってくるとおもうし、主権は自分たちだということを意識できるとおもう。 とりあえず、もし似た考えのひとがいたら実際つくってみたい。
August 3rd, 2013 9:58pm